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「待てやゴラアァァ!!」
「誰か助けてえぇぇ!!」
ラインは、教師に追い掛けられて購買部の前を駆け抜けて行った。
そんな二人を見送る購買部の生徒達。
その直後、ラインは体力切れの為、あっけなく国語教師にに捕まって、職員室に連行された。
正座のまま説教を受けて、十五分後。
「いいか、俺達の若い頃はな…」
後半、どうでもいい話が長々と続きもうすぐで始業式の始まる時間となった。
国語教師が少し考え、誰かを呼んだ。
「呼びました?先生」
国語教師がの呼び出しで来たのは、腕に『学級委員長』と書かれた腕章を着けた少女だった。
「式には出なくていいからトイレ掃除をさせて監視しろ。少しでも怠けてるように見えたら俺に報告、いいな」
「あの!私、学級委員長なんで式には出なきゃマズイのですが!」
「俺がなんとかしといてやる」
そう言い残し、国語教師は体育館に向かった。
残された少女は何か言いたげな顔をしつつも、ラインの方を向く。
「あの…」
「ライン・ルーツ。三年だ」
「ニーア・クリムです。よろしくお願いいたします」
ニーアと名乗った少女はラインにお辞儀をした。
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