12人が本棚に入れています
本棚に追加
その頃、始業式会場では、高等部二年の学級委員長が不満をぶつけていた。
「高等部一年の学級委員長が来ないとはどういうことですか!?古家先生!!」
その横では男子生徒が額に手をあて溜め息をしている。
「またラインか?」
「まぁな」
カンナの独り言に応える古家、それを聞いてまた一つ溜め息をする男子生徒。
「どうせ学級委員長は座ってるだけだろ?」
「学級委員長は学園に選ばれた名誉あるものですよ!?」
「それがなんだ」
「古家先生!!」
「そこまでにしろ」
二年を止める男子生徒。
「しかしカンナせんぱ「今から連れ戻しに行っても間に合わない、このまま始めるぞ」…………はい」
男子生徒は学級委員に有無を言わさず席に座らせる。
そして始業式が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!