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夕「しっかし本当に暑いね……」
夕紀は俺の手と繋いでいない方の手で顔を仰いだ
翔「今日の朝まで雨降ってからジメジメしてるよな」
さすがの俺でも少しだけクラクラしている
夕紀は体が細く、虚弱体質らしいのでかなり不安だった
小学生の頃はかなり休みも多かったと聞いている
中学では……夕紀が休むなんてあんまり想像つかないけど………
夕「……ふふ(笑)」
そんなことを考えていると、夕紀が笑ってこちらを見ていた
翔「えっ、どうしたの?」
夕「いや、だって……翔の顔が真剣そのものだったからさ(笑)」
翔「いやいやいや、俺はな「分かってるよ!」
俺は夕紀のことを心配してたんだよって言おうとしたが、夕紀に遮られてしまった
夕「翔のことだから、私が暑さに耐えられるかどうか心配してくれてたんでしょ?」
翔「えっ………」
驚いた……見事に考えが夕紀にバレていた
夕「えっ、違った?」
翔「いや、合ってたからすげぇなって……」
俺がそう言うと夕紀は微笑みながら続けた
夕「よかった、合ってて(笑)
何か最近翔の考えが分かってきたんだよねぇ~♪」
翔「まぁ考えが合ってたのは置いといて
大丈夫なの?暑くない?」
夕「ん~暑いけど、翔がいるから大丈夫(笑)」
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