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翔「はは、なんだそりゃ(笑)」
俺は少しバカにしたように笑ったが、夕紀の顔は至って真剣だった
夕「私、本気で言ってるよ…?」
翔「ご、ごめん……
でも夕紀は虚弱体質だって聞いてたから心配で(汗)」
焦りながら言う俺の手を離して夕紀は前を歩きながら言った
夕「確かに小学生の頃はよく休んでたなぁ
だけど……」
夕紀はそう言って俺の方を向いて続けた
夕「翔に会えてから、世界が変わったの(笑)
翔のことがもっと知りたくて、翔に少しでも近付きたくて……
だから小学校の時みたいに学校行きたくないけど行かなくちゃ……じゃなくて、行きたいなって思うようになったの!!
翔「夕紀……」
驚いた
夕紀がこんなことを思っていたなんて……
正直、嬉しくてたまらなかった
夕「だからこれからも学校に行きたいなって思わせてよね!(笑)」
翔「お、おう!!」
俺がそう言うと、夕紀はニコッと笑顔を見せながら俺の所に来た
その時、太陽が俺の後ろにあったのか、夕紀は眩しさに目を閉じた
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