2章 ~私、死んでなんかない~

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ギィィィィィ……… 耳障りな音をたてながら扉を開いた。 中に入ると外とは別の世界だった。 薄暗く、夕方なのにも関わらず懐中電灯がないと足下が見えないくらい暗かった。 「さて、どう回ろうか」 眼鏡を中指で押し上げた。 「なんか、予想以上に雰囲気あるよね…やっぱり、帰ろうよ」 ポニーテールの女子はショートカットの女子の腕に抱きつきながら弱々しい声で言った。
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