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「千晃にしてはよう頭使うた名案やん。」
「真司郎はいちいち私をバカ扱いしすぎなのよ。対して自分も頭良くないくせに。」
「うるさいねんチビ。」
「……すぐ都合悪くなったら人が気にしてること言うんだから。」
はぶてて口を尖らせた千晃が、ギロッと俺の方を睨みつける。
そんなんやっても痛くもかゆくもないのに。
「そんなんやってもぜーんぜん可愛くないで。」
「誰が可愛く見せようとこんな顔するってのよ。」
「…千晃ぐらいやな。」
「あー、はいはい。」
ふざけてんのかお前らって思うやろ？
そうやねん、ふざけてんねん俺ら。←
俺も千晃も頭使うの好きやないし、もう今回のことは解決したも同然や。
千晃の言った通り、なかったことにすればええねん。
そう考えれば、さっきみたいに変に千晃のことがキラキラと輝いて見えたりせんくなったし。
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