_ vol.01

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「と、とりあえずお前服着ろっ!俺、リビングおるから。」 「う、うん、そだね!」 下に落ちていた衣服を掴み取り、寝室を出る。 ―パタン 「うわっ!……なんや、扉が閉まった音やん。アホやん俺。」 千晃の前では結構冷静に振る舞ってたつもりやけど、正直気が動転してん。 やって、千晃やで? 7年も年月を共にしてきた仲間や、いや、もはや戦友や。 何度も言うけど、もう男女の境界線越えてんねん。 昨日まで女に見えへんかったやん。 なのになんか……、目の前の千晃がいつもよりめっちゃ綺麗に見えんねん。 「………あぁぁあ、もうっ!なんやねん!」 「うわっ、急に大きな声出さないでよ!」 「う、うわっ!……あぁ、ごめん。」
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