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俺たちの間に起きた出来事が想像の範疇(ハンチュウ)を超えて、二人ともキャパオーバー。
「……とりあえず、座ろっか。」
「う、うん。」
リビングにあるソファに向かい合って座り、冷えた水を喉に流し込む。
「……どないしよ。」
「……冷静になって考えてみるとさ、そんな大変なことした訳じゃないんじゃないか、って思うんだけど……。」
「はぁっ!?これのどこが大変なことやないねん!同じグループのメンバー同士で一晩を共にして、挙句の果てに…」
「あぁっ!そこからは言わないで!」
「…やから、充分大変なことやんか。」
「うん、そうなんだけど、そうなんだけどさ。真司郎も冷静になって考えてみなよ。私たちがこうなったっていうことは私たち以外他の誰も知らないでしょ?」
「…おん。」
「…なかったことにしちゃえばいいんだよ。」
「っは?」
「そうだよ、なかったことにしちゃえばいいんだよ!
全部、ぜーんぶ、水に流そうよ!」
冷静になって考えてみると、千晃の言う通りなのかもしれない。
…たかが、一回やん。メンバーも、誰も、俺らしか知らんやん。
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