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縁「君程度の奴にどうこうできるなら僕は既に不幸じゃないんだよ、帝が本気で取り組めばどうにかなるかもしれないけど、帝はきっとやらないだろうし…………帝にできないことを君が出来ると思ってるの?流石勇者だね、思い上がり甚だしいよ」
結「な、なんで!そんな諦めてるんですか!僕が守ってみせます!」
縁「だから、無理だよ…………君は僕を知らなさ過ぎる、僕は守られたくはないし、君には僕を守れない」
例えの話をするならば、国の騎士達が数百人で縁を守ったとしても、騎士達に被害なく縁だけが死ぬ
それが縁終なのだ
因みに帝が縁を守ると決めたなら、怪我一つなく縁はすごせるだろう
しかし、縁が本心でそれを望まないと帝は理解している
まぁ理由なんて『男が守られっぱなしなんてカッコ悪いじゃないか』程度の理由なのだろうが…
縁「それに……君なんかに守られるほど、僕の心は弱くない、いくら虐げられようと、いくら殺されようと……僕にとっては日常だ、守られる意味なんてない」
結「そんな日常があっていいはずないでしょう!?」
縁「望む望まないは別として…………世界には君が思うよりも酷い出来事がありふれてるんだよ?あっていいはずがない?馬鹿なこと言うなよ、現実に起こっているんだよ、この世は理不尽と不幸に満ち溢れているのさ」
帝がこれを聞いたなら、そんな世界にいるのはお前だけだと言っただろう
しかし、結城は何かがポッキリと折れてしまったかのように、虚ろな瞳で立ち尽くしていた
縁「あ……………やっちゃった」
てへぺろ!と困ったように笑う縁だが、後輩を潰してしまい、帝に怒られると内心焦りまくりである
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