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酷い言い様だが、縁はまともな感性を持っているので気持ち悪いとしか言いようがなかった
地面は縁の血が落ちて真っ赤に染まり、草木は萎れている森の中で、浮かぶ鏡を見ながらperfectと叫ぶ少年
どこからどう見ても不審者以外の何者でもない
しかしこれが勇者である
ある意味勇気(?)がないとこのような行動はとれないので、流石勇者と言えばいいのだろうか?
縁はこの状況で、むしろ僕がこの勇者と一緒に居たくないと、一人不幸にため息をついていた
帝『ではな!縁の不幸は気にするな!!縁は俺と真逆にperfectだからな!』
結「はい!まずは依頼をperfectに完遂します!」
どうやら話は終わったようだ
帝の鏡はまたボタンに戻り、縁の制服へとくっついた
縁「………じゃあ行こうか」
結「はい!……あ、縁先輩」
結城に声をかけられ、振り向こうとした瞬間
縁「かひゅ!?」
首に狼が噛みついた
結「危ないですよ……って言おうとしたんですけど………とりあえずそれ倒します!!」
慌てず騒がず剣で狼を切り伏せる結城
首から血を流しながら、もっと速く言えとか、でも意味ないか…とか、帝の感染力怖いとか、何で言葉を交わしただけでこんな変われるのか?とか、色々思った縁だった
結「大丈夫ですか?……あ、ゲキマズ草見つけました!」
縁は二度とこいつと一緒に依頼は受けないと、固く誓った
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