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葉っぱだけを採取すればいいのに、縁は何故か根っこから引き抜いてしまう
結「先輩、自然破壊はやめてください」
縁「何でこんな簡単に抜けちゃうんだろ?」
とりあえず座って待っててくださいと言われた縁は大人しく待っている
その間に結城が必要な量だけを採取する
結「よし、じゃあ何かあるといけないので転移で帰りましょう」
縁に触ると気持ち悪いので、制服の裾を掴んで結城はギルドに転移した
「あら、お帰りなさい」
結「はい、ただいまです」
縁「無事帰還だね」
全然無事ではなかった、等と突っ込む人間はここには居ない
結「はい、これが依頼の品です………一部先輩が採取したので根っこからですけど」
「はい、確認しました………縁君は毎回なので大丈夫よ」
結城から何かを感じ取ったのか、受付は普通に受け答えしている
縁「じゃあ完了だね、また来るよ」
カードに報酬を入れてもらい、縁は結城とギルドを出た
縁「………そうだった、一日一緒に居るのが帝の命令だった………」
まだ結城と別れられない縁は、やっぱり不幸だ………と笑顔で呟いた
縁「まぁいいや、この程度の不幸なら慣れたものさ……さぁ結城君、ご飯を食べにいこう!」
結「賛成です!」
ここに帝が居たのなら、お前の不幸がこの程度で終わるわけがない…と不吉な予言をしてくれただろう
しかし、帝は帝で訓練に集中しているため、彼らは自分たちの力だけでこの先の不幸を乗りきらなければならないのだった
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