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琥「じゅっ、じゅうに…さいっ……!!?」
フラフラと壁に手をついてうな垂れる琥珀。
湊「お、おい……琥珀?
大丈夫か?」
琥「しょ、小学生……?
(身長一緒、身長一緒、身長一緒……(涙))」
う……くそ。なんか情けねぇ。
湊「あ、ああ……」
そう渋々答えると更に床に崩れ落ちて肩を震わせる。
湊「琥珀?本当に大丈夫か?」
琥「う……うん……(小学生と身長が………一緒……)」
絶望の表情を浮かべていた琥珀がしばらくすると、開き直ったようにパッと顔を上げた。
そして俺の方を見やる。
琥「あ、あの……
なんで……僕の……名前知ってる……の?あっ、何処かで会ってて……
僕が忘れてるだけなら……そのっ、ご、ご……めんなさい……!!」
あー、そんなとこまで考えてなかった。さて、どうしようか。
湊「俺は………
麻夜湊っつー奴の従兄弟だ」
そう言うと琥珀は、あっと小さく声を上げた。
琥「そっ、そういえば……湊とどことなく……そのっ、似てます……ねっ……!!
金髪も……いっ、一緒…だしっ!瞳の色もっ!!」
湊「あ、ああ……そうだな……」
小学生、金髪ってそういえばちょっとやべぇか?
まぁ……琥珀は何も思ってないみたいだし、まあいいか。
琥「でっ、でもなんであんなところにっ、倒れ……てたの??」
湊「ああ……それは……」
そこまで言って俺はふと思った。
そういえば、なんであんなところに倒れてる俺を琥珀は見つけたんだ?
勿論、あの場に居たからに決まっているんだが……
あそこは危ねぇから近づくなって前に言ったはず……。
湊「おい、琥珀」
俺は琥珀へとズイッと詰め寄った。
琥「ひゃっ、ひゃいっ!!?!(汗)(うわあぁぁ!!?
なんだか雰囲気まで湊と似てるっ!?怒ってる……!?
怖いっ、怖いっ!!)」
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