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琥「陸のバカバカバカバカーっっ!!!
あの子がこのまま迷子になって誘拐されちゃったらどうするんだよぉーっ!!?」
陸「いや、絶対ないから。大丈夫だから。(逆に誘拐犯が数日後に遺体で発見されちゃうから)」
バシバシと涙ぐんで俺を叩いてくる琥珀をなだめる俺。
すると寮の廊下の向こうから聞き慣れた声が。
颯「あれ?
琥珀ちゃんと陸やん。何やっとるんや?こんなとこで」
琥「あ"ーっ!本郷せんぱーい(泣)
リク君がぁ!!リク君がぁ!!」
走っていって颯太に抱きついて縋る琥珀。
颯「はい??陸?
そこにおるやんけ」
あー、しゃーねぇな。説明するか。
颯太なら良いだろ。
分からない顔で俺の方を向いてくる颯太に俺はちょいちょいと手招きをする。
それに琥珀をやんわり離して、俺の方へ歩み寄ってくる颯太。
俺たちはそのまま琥珀に聞かれないようにすみの方へと移動した。
陸「(実はなー、かくかくしかじか……四角いムーヴ……というか……(笑))」
颯「(はよせんとシバくぞ、陸)」
うわー。冗談通じねーなー。
関西弁喋っといて、冗談通じねぇとかダメだわぁ。
とか思いつつもさっさと手短かに話す。
そして丁度話し終わった時……。
琥「あーッッ!!!?
リク君戻って来たぁ!!(涙)
うぅーーっ!!よかったぁぁ(涙)」
俺と颯太が後ろを振り返ると、気難しそうな顔をする琥珀くらいの身長のヤツが琥珀に苦笑いを浮かべて立っていた。
陸「(あれ??戻ってねぇ……)」
颯「(うわー。ホント、湊の小さい頃そっくりやわ)」
陸「(颯太、さっき俺の話聞いてた?)」
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