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陸「ありゃー。それは一大事だわ」
颯「口移しとはまた災難やな…」
苦笑いを浮かべる陸と颯太。
湊「これじゃあ一生元に戻れねぇ」
この身体は本気で勘弁だ。
陸「でもまあ、善は急げっつーし、早く済ませて来いって!」
コクコクと颯太も陸に同調するように隣で頷いている。
湊「あ?何をだよ」
済ませるって…戻れるならさっさと戻ってるに決まってるだろうが。
俺が首を傾げて二人を見る。
颯「は?何を言うとんや!
まさか、わいらに頼んどる訳やあらへんよなっ!?」
湊「な訳ねぇだろ。殺すぞ」
さっきから言っている意味がわからない。
陸「だーかーらー!!
さっさと琥珀に口移しして貰えっての!」
湊「!?
な"ッ!!?琥珀に…だと!?」
颯「そう驚くことでもあらへんやろ?他に頼める奴もおらへんし。
あ。わいらかて、総長の命令でもさすがに口移しは無理やで?」
誰がてめぇらなんかに頼むか。
俺が無言で目の前の二人を睨むと困ったように苦笑する。
陸「おいおい。
たかが口移しだろー?
俺なんかいっつもピーッ(自主規制)がピーッ(自主規制)でピーッ(自主規制)してんのに」
颯「陸、もうお前は喋らんでええ。
にしても、まさか湊…琥珀ちゃんと口移し…嫌なんか?」
湊「嫌じゃねぇ…けどよ。
(てかむしろ、したい…)」
陸「なら問題なし!
よし行けっ!!」
湊「おい……!?
コラてめっ!陸!!」
俺を寮の部屋から追い出すように背中を押してくる陸。
そのまま俺は部屋の外へと出され、二人に手を振られた。
あいつら…戻ったら殺す。
湊「はあ……。
仕方ねえ……よな」
とりあえず琥珀のとこに行くか……。
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