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二年前・・・
巧「おいお前ら、そんな面してからオレの可愛い妹達に手ぇ出すんじゃねーよ、このロリコンが」
暴走族「んだとコラァ!、正義のヒーローを気取ってんじゃねーぞ!!」
ある電車の鉄橋が跨っている大きな河の河川敷、部活が無く通っている中学校から自宅へと仲良く下校していた穂香と遥香は違法改造が施されたバイク数十台に分乗している柄の悪い暴走族に絡まれていた
必死に走って逃げる二人だったが、バイクの速さには勝てず背後に壁が有る所まで追い詰められ、今にも性欲と言う壁が崩壊し、本能の赴くまま自分達に手をかけようとするその暴走族に強姦されそうになっている二人
しかし・・・
暴走族「てめえからまずぶっ殺してやる!」
部活が終わって帰宅する途中、二人の同級生から彼女らが襲われていることを教えられた兄である巧は、愛用しているテニス用具一式や教科書、筆記用具、そして昼食類など学業で必要な物全てを入れたバッグを教えに来てくれた後輩に任せて脱兎の如く現場へと駆け付け、そして・・・
巧「お好きにどうぞ・・・」
生意気にも楯突いた彼に突っかかってくる改造バイクにまたがっていた暴走族達だが、幼き頃から抜群に良かったスポーツ神経を活かしてから彼らの拳を簡単にかわしては喧嘩も結構簡単に勝てる位の強さを持っている巧の実力を知らないが為、殴り返されては彼の背丈よりも高い屍の山を築き上げられた穂香と遥香の二人に手を出そうとした暴走族達
暴走族「こいつ、なんてやろうだ!、化け物みてーに強いじゃねーか」
圧倒的な巧の強さにたじろく暴走族たちに彼は溜息を吐きながら
巧「まだやるか?」
暴走族「ひっ!、な、なめんじゃねーぞごらあああ!!!」
強さの差は歴然とわかっていながらも巧に殴りかかる数多の暴走族たちだったが・・・
巧「ふっ!」
諦めが悪く、無謀にも殴りかかってきた彼等を傷負うことなく全滅させた巧は彼らの跡目を気にせず泣いている妹たち穂香と遥香の二人に近づき
巧「二人とも、もう片付けたから大丈夫だよ。さっ、一緒に帰ろう」
二人「うん」
二人の両目から零れ落ちていた涙をハンカチで吹きとり、普段の顔に戻ってから頷く二人は巧の手を握りながら帰っていった。
それが、兄である彼と二人が一緒に過ごした中学生時代最後の日であった・・・。
・・・・・・・・・
???、某マンション
巧「zzzzz」
とある都市内部の一角に立っている建築されて間もない新築マンション、地上から数えて14階建ての鉄筋コンクリートで作られた4LDKの間取りの一室に一人住む巧は一人暮らしを始める際玄関近くの広さ約6.3帖の洋室に設置したシングルベッドの中で一人眠りに付いていた
巧「zzzzzzzz」
未だ起きる気配の無い彼であるが、その惰眠を一瞬にして打ち砕く一つの物体が今や今やと起動して彼を起こそうとしていた…
それは・・・
巧「ん、ん・・・うっせえ・・・・なあ・・・」
惰眠を貪る彼を起こしたのは耳元でけたたましくやかましい音を立てる目覚まし時計、眠りの邪魔をされ、再び眠りに付こうと布団の中に潜り込み、どこか適当な場所へと目覚まし時計を置こうとする彼だったが、寝ぼけ眼で時計の針をみて一瞬
巧「うわっ!、ヤバい。遅刻だー!」
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