第1話、消えた平穏生活

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下校時間・・・ 今日一日の授業全てが終わり、帰りのHRで担任である侑斗が言っている連絡事項をバカみたいに長い念仏の如く軽く聞き流しては下校途中の予定をどうするか組み立てている巧は 巧「あー、今日も一日終わった。このまま家に帰ってもつまんねぇし、本屋かCDショップに寄るかあ」 昇降口で上履きから下駄箱の中においてある愛用のスニーカーに履き替えてから他の部活動に所属している生徒はその部活の部室へと向かったり、反面何も部に所属せずなって帰る生徒達に別れる群れの何も部活に入っていない帰宅部の連中に紛れてそのまま自宅に帰ろうとしており、彼の抜群の運動神経を見た体育系の誰もなら是非入ってくれと言いに来るはず・・・ しかし現実はそうではない 学園と自宅であるマンションを結ぶ通学路の道中最も一番近い書店とCDショップは他県へと続く幹線道路と都市高速の出口の先にある交差点の近くに一店舗ずつあり、そこへと足を延ばす彼の歩みを止めるものなど誰一人居らず、当人は書店へと入っていって高水準の参考書を数冊、CDショップでは好きな歌手のシングルCDを2枚購入して自宅のマンションへと続く通学路を自転車を押しながら帰り、下の二つある出入り口にて自室の鍵を開けて中に入ろうとしたが・・・ 巧「あれ?、開いてる?」 おかしなことに今朝鍵を閉めてきたはずの鍵が開いており、三度部屋のカギを差して回したがやはり鍵は開くばかり、払拭できない違和感を抱えたまま彼はエレベーターに乗ってから部屋のある階まで上がってそーっと自分の部屋の前に立ってから玄関の扉を開けたら ?「あっ!、帰ってきた!」 巧「へっ?」 ?「おかえりなさーい!、お兄ちゃん!」 巧「うわっ!、なっ、なんだぁ!?」 何が起こってるのか今一度飲み込めてない制服を着崩した格好で帰ってきた兄である巧の前に飛び付く二人の女の子に押し倒され、彼は ?「ん~、お兄ちゃんの匂い~」 ?「嗅いでいて落ち着く~」 普通の男なら約得なシチュエーションだが、今の彼の頭の中ではクエスチョンマークの形をした花火が何発も浮かんでは弾けて消え、何から先に聞いてよいのかが分からない しばらくしてやっとつっかえながらも 巧「あ、え、ええっと・・・、君ら一体誰?、それになぜ俺の名前を?」 ?「あ!」 ?「しまった!そうだった!」 ?マークを浮かばせている彼に双子の女の子たちは顔を見合わせてから生きぴったりに頷いて押し倒した彼を起き上がらせては自分達の事を分かってる貰う為、突き当りのLDKにおいてある滅多に使われていない低反発のソファーに向かい合わせで座ってから
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