2/2
前へ
/35ページ
次へ
その声に欲情した、客は「他にもっと珍しいものが欲しい」と興奮して言った。 「どんなのが欲しいの?」 「由香里ちゃんの商品はないのかい?」 「私の? 例えばどんな?」 「た、体液とか髪の毛とか君の物が欲しい」  今にも襲いかかってきそうな目をしながら、客は言った。  そのどこか、やばめな雰囲気に押された由香里は「わかったわ」と小さく言った。 「じゃあ、私のアレを売ってあげるわ。でも、このことはお店の店主には内緒よ」  由香里は箱を床に置いた。そして、その上にまたがるように座った。  そして、由香里は体内から出したそれを箱に出来るだけ詰めた。  店内に不快な臭いが漂う。しかし、客はどこも気にする様子がない。 「由香里ちゃん。本当にいいの? これ」 「うん。買ってくれなきゃ。逆に許さないんだからね!」  由香里はどこか恥ずかしそうに言った。 「じゃあ、お代はこれでいいかい?」  客がふふふっと笑うのを見て、由香里はもしかして、1千万円ぐらい貰えるんじゃないかと思い、心臓がドキドキのワクワクのバクバクズュキューンズキューンした。  客はレジが置いてある台に上がりズボンを下ろした。そして、代金を置く所にまたがった。  そして……。由香里と同じ行為をした。 「これで……。いいよね?」  てへっといったようなおどけた調子で客が言った。 「いいわけねえだろー」  由香里はムチの先にナイフをくくりつけ、客をそれで思いっきり、しばいた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加