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「見れば分かるだろう。俺はドリアン太郎だ」
「ドリアン太郎じゃと? 一体何しにきたのじゃ」
「鬼がある山に出るらしいじゃないか。俺が退治してやるよ。有料でな」
「なんて生意気なクソガキじゃ。お前の手なんか借りなくてもワシ一人で、十分じゃ」
「なんだと、ただの老いぼれジジイのくせに」
「なんじゃと、もう一回言ってみろ」
「だから、ただの老いぼれクソジジイって言ってんだよ」
プツン!
「ワシのことを馬鹿にする奴は許さんーー」
お爺さんの髪の毛が逆立ち初め、そして白髪が茶色に変化しました。というか馬の大便を髪に塗りました。
「何してんだ。ジジイ」
「これは、ワシの戦闘スタイルじゃ。ワシを馬鹿にしたつけを払わせてやる。覚悟しておけ」
お爺さんは納屋に行き、ヌンチャックを取ってきました。
「ホワチョチョチョチョ!」
「ちっ、このジジイ出来る」
ドリアン太郎はそう思い、ドリアンの中に一緒に入っていた小刀を取り出します。
壮絶な死合いの結果、勝ったのはお爺さんでした。
「くくく、ワシもまだまだいけるのう」
お爺さんは若かりし頃のイケイケだった自分を思い出しました。
そして、気分が高揚したお爺さんはついでに鬼退治をしに行きました。
無事に鬼を退治したお爺さんだったのですが、その鬼畜ぶりに本物の鬼よりも恐れられて、村民から毒殺されたとさ。ご愁傷様。
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