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4
学校に妖怪が出るという、そんな噂が今、学校内を駆け回っている。
キララは怖くなって、先生に相談した。だって小4のキララはいつも居残りで学校に残っているんだもん。
「どんな妖怪が出るっていうんだ?」
先生が半分信じていないような顔で、キララに問いただす。
「なんか放課後に教室に一人で残っていると、おじいさんが出るみたいなの」
「おじいさんか。後、どんな特徴があるんだ?」
「うん。とっても臭いらしいの、キララまいっちゃう」
「じゃあ、今度対策を考えておくから、今日は居残りやれよ」
「ええ、せっかく勇気を振り絞って先生の話したのに……。ふえーん」
放課後、一人教室で居残り勉強をしていると、「ふふふ」と声がして目の前が光に包まれました。
「で、出たわね」
キララ、声を振り絞り言う。
「さあ、私は誰で、何をしているでしょう。何をしているでしょう」
妖怪はズボンを下ろし、手を小刻みに動かし続けている。
「見れば分かるわよ。自慰でしょ、あなたが妖怪のお自慰さんでしょ」
キララは涙目で言った。
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