召喚された勇者は面倒くさがり屋

3/16
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「アトラクションを知らないのか?いや……そういう設定か?」 ブツブツと顔を俯かして考え事をする少年を見ていた少女は少年の言葉にチラホラ、解らない単語があったため首を傾げる 「いや……アトラクションに乗った覚えも入った覚えもないし……あれ?入ったか?いやいや入ってない?」 自分の記憶が曖昧なのか更に考える少年だったがいきなり髪の毛をおおざっぱに掻き乱す 「ああ!!もう、面倒くさいな!!考えるのは止めだ止め!!」 突然、大声を上げてその場に寝っ転がり瞼を閉じる。 「あ……あの」 突然の出来事に困惑しながらも寝っ転がっている少年に話しかける 「ん……?ああ……悪い考え事をしてたからお前の事、忘れていたわ。ああ、俺、長崎晃だ。お前は」 寝っ転がったまま瞼を開き少女を見た瞬間に居たことを思い出した少年は起き上がりその場に座り直した後、自己紹介をしだした 「え……?あ、私はレイリ、レイリ・エンジュンと言います。」 お互いの名前が分かった2人は暫く考え込んだ後、同時に口を開いた 「「変な名前だな(変わった名前ですね)」」 少し言葉が違うも意味合いは同じな事を同時に言った2人はお互いがお互いをポカーンと見つめたあと同時に笑い出した 「はははは、お前、変わったって……失礼だぞ」 言葉は怒ってる感じだが顔と雰囲気は真逆で楽しそうだ 「あははは、それを言うならあなたの変なってのも失礼です」 こちらも言葉とは違い顔や雰囲気は真逆で楽しそうだ 「「まぁなんだ、お互い様だな(つまり、お互い様です)」」 またまた同時に出た言葉に笑い出す 「真似すんなよ」 顔に笑みを浮かべ 「あなたこそ」 雰囲気を緩め 「なんだか」 楽しそうな 「なんというか」 その雰囲気は 「「俺達、気があうな(私達、気があいそうですね)」」 友人同士の様だった
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!