召喚された勇者は面倒くさがり屋

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暫く笑いあっていた2人だったが漸く笑みが消え真剣な表情になった少女が話し出す 「晃さん……いえ勇者様、あなたの力を私達に貸してください」 先程と違い畏まった雰囲気を出しながら晃に頭を下げた 「お…おい、いきなりなんだ?頭、上げろよ。ってか勇者ってなんだ?」 いきなりの出来事に頭が着いて来れなかったのかレイリに問いかける 「はい、解りました」 畏まった雰囲気のまま頭を上げる 「ああ……あれだ、最初の感じで頼むわ。なんか話し辛いから」 頬を掻きながら苦笑いを浮かべながら言った 「……分かりました。」 言葉使いは変わらないが畏まった雰囲気が無くなった 「ああ、悪いな」 晃は苦笑いのまま注文が多い自分の事を謝った 「ああ……いえ構いませんよ。それでは話しを戻して……私達、王都……いえ私達、人はいま窮地に立っています。魔族の王……魔王の存在によって……」 いきなりの話に考えていた内容を越えていたためかチンプンカンプンになってレイリの話が全く解らない晃に気づいたのかレイリが慌てた雰囲気で説明しだす 「す……すいません。異世界の晃さんには解らない事ですよ…ね」 レイリの言葉の異世界という単語に反応した晃は瞼を見開きレイリを見つめる 「い…異世界?」 つい聞き返してしまった程に驚きの事実だった 「あ……はい、まずは其処から説明しないといけませんね」
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