召喚された勇者は面倒くさがり屋

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何から話し出すかを考えているレイリだったが説明内容が纏まったのか口を開く 「まずは晃さんは平行世界って知ってますか?」 レイリは首を傾げながら晃に問いかける 「平行世界?……ああ、まぁ聞いたことはあるよ。たしかあったかも知れない世界……だったかな?」 晃の言葉にうんうんと頷くレイリは笑みを浮かべて口を開く 「ええ、晃さんが言った様に平行世界とはあったかも知れない世界です。その平行世界の中心には2つの世界があります。それが晃さんが住んでいた世界、地球と私達が住んでいる世界、ガルナです。そして周りは地球があったかも知れない世界とガルナがあったかも知れない世界が何百何千と存在しています。」 レイリの説明にふむふむと頷きながら真剣に説明を聞く 「……平行世界についてはだいたい解ったけど……勇者ってなんだ?」 晃の質問に瞼を閉じたレイリだったが暫くして瞼を開き話し出す 「平行世界の中心である地球とガルナは決して交わる事はありません。……一つを除いて」 レイリの言葉に首を傾げる晃は口を開く 「決して交わらない……だけど交わらせる方法が1つだけあり俺はその方法で呼び出された……って事か」 晃の言葉に首を縦に振ることで首肯する 「えぇ……その通りです。そして、その方法が、勇者召喚です。召喚される相手は勇者に相応しい能力を持った方だけです。……すいません私達の勝手な思いで召喚して……ですが、それでも私達はあなたを召喚する以外の方法は……いえ言い訳はしません。私達は私達だけの事を考えてあなたを召喚しました。」
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