夜の散歩は秘密です

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バジルとの出会いから数日が経ち、僕はマスタールームにいる時間が増えたです。 魔具に詳しそうなモンスターを召喚するにはやはりレベルが足りず、召喚が出来なかったです。 魔神や女神は無理でも、せめて魔術に詳しい天使かリッチあたりが召喚出来れば………。 召喚が無理だとしても代わりに魔本や歴史書からヒントを探すです。 「シャルル、失礼しますじゃ。」 ノック音の後、ロースの声がドアの向こう側から聞こえてきたです。 ロースの入室を許可するとその手には湯気の上がるカップが二つ乗ったお盆が。 「少々、こんを詰めすぎですじゃ。温かいミルクをいれてきましたじゃ。」 「ありがとうです。もう、そんなに時間が経ったんですか?」 「もう、外は真夜中ですじゃ。」 思っていた以上に時間が経っていて思わず苦笑いです。 カップに口をつけ、ホッと一息。 ロースには本当に感謝です。 集中すると回りが見えなくなってしまうのが僕の悪いクセなのです。 「そういえば、ペロとバジルはどうしてるですか?」 「ペロはぶつぶつ言いながらもよく看病してくれてますじゃ。バジルもペロと軽い言い合いはあるものの信頼してくれているようで、意外とあの二人は相性がいいかも知れんですじゃ。」 なるほど、喧嘩する程、仲がいいというやつですね。 「そんなペロの看病のかいもあってバジルの傷はほぼ癒えたように見えますじゃ、ただ………。」 言葉の最後に口を濁すロース。 どうやら、ロースには何か気になることがあるようです。
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