ダンジョンマスターと猫

夜の散歩は秘密です

「バジルが夜な夜なベッドを抜け出し外出をしているようなのですじゃ。その鬼気迫る顔に気付かぬふりはしておるのじゃが、さすがに身体が心配で今夜はペロがあとをつけていますじゃ。」

「そうだったんですか。」

バジルのダンジョンからの出入りに関してはアラームをオフにしてたから気が付かなかったです。

あれ、何か大事な事を忘れているような？

外出、ダンジョンから外へ………？

『撃退はダンジョン内に入った侵入者がダンジョン外に自ら、または外的要因により出ていくのが条件です。』

もしかしたら撃退ポイントが入ってるかもです！！！

「ポイントの確認を！！！」

「ど、どしたんですじゃ、いきなり。」

『現在のポイントは………。』

召喚をあきらめてから、本に没頭していてポイントを確認していない間に思った以上にポイントが貯まっていたです。

これならあのモンスターを召喚出来るです。

「まずは召喚用に大部屋を増設するです。」

今、召喚しようとしているモンスターは永き時間を生き、その知識は古代魔法すら理解すると言われてるです。

そうバジルを救うそのモンスターの名前は………。