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それからバジルが動けるようになるまでしばらくかかったのニャ。
「ネコ、悪いな。大分、待たせちまって。戻ろうぜ、みんなのとこによ。」
「バカバジル!!ペロって名前で呼ぶのニャ!!まったく、いつも、いつも。」
歩き始めようとすると足元がふらつき倒れかけるバジル。
「バジル、危ないニャ!!!ペロの肩に掴まるニャ。」
「か、肩?じゃ、じゃあこんな感じで。」
なぜか、ペロの言葉にバジルが苦笑いを浮かべてるニャ。
何かペロはおかしな事を言ったのかニャ?
バジルの方がかなり背が高いので肩というか背中に手を置く形で進んでいるとバジルが不意に聞いてきたニャ。
「なぁ、肩を借りといて何だが重くないか?」
「心配ないニャ。全然、大丈夫なのニャ。なぜか解らないけどここ数日、体調がめちゃくちゃいいのニャ。」
そういえばロースも最近、料理の腕が急に上がったと言ってたニャ。
なんでかニャ?
あっ、そろそろダンジョンに着くニャ。
「なぁ、ネコ。一つ頼みがあるんだが。」
「だぁかぁら、ペロニャ!!!まったく………、今夜の事は心配しなくても黙っておくニャ。シャルルが必ず治すから問題ないのニャ。」
「悪いな、恩に着る。」
「ピーマンで手をうつニャ。」
「ふっ、ロースにまた怒られるぞ。」
「バカバジルが言わなきゃ、ばれないニャ。」
きっと、また元気になったバジルと夜の散歩に行くのニャ。
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