嫌われても守りたいものがあるです

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「フムフム、どうやら話が丸く収まったようだの。では、改めて魔具について話を進めるだの。」 ずっと、シャルルとのやり取りを静かに聞いていたマーリンが急に話を進めだした。 「ちょ、ちょっと待ってくれ!!!この魔具は摘出が不可能な上に、もうすぐ敵が来るかもしれねぇんだろ?」 「んっ、そうだの?それがどうかしただの、バジル?」 「いや、いや、いや!!!今、話すなら敵についてだろ!!!!一体、魔具についてあとは何を話すってんだ?」 「確かに選択肢は魔具による『爆死』を含むバジルの死か、確率は限りなく低くても『先程』までの戦力で戦って生き残り少し寿命が延びるかだけだっただの。」 そう、オレの死はどう足掻こうが変わる事はない。 「だが、シャルルがダンジョンマスターである事をバジルに話した今、『第三の選択肢』が出てきただの。」 「『第三の選択』?それは一体?」 「そう、『第三の選択』それはだの、バジル。お主の『死』だの。」 「「はい???」」 マーリンの言葉に思わずオレとシャルルの声が重なる。 そう、マーリンの告げた第三の選択とはオレの『死』………って、第一、第二の選択と何が違うんですか、マーリンさん!!!
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