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村長の挨拶が強制終了すると次から次へと祝福の言葉と共にオレ達の元に村人達が訪れた。
オレの元にくるのはジョッキを片手に背中をバシバシと叩きながら酒をガンガンと注いでくるオッサン連中。
そんなオレとは対称的にペロの元に集まるのは自慢の手料理を食べさせようとどんどんと勧めてくるおかみさん達とその子供達。
「これ、とっても美味しいニャ。あっ、こっちも。」
「はははっ、いい食べっぷりだねぇ。ほらほら、どんどんお食べ。」
ペロの前に並べられた皿がみるみるうちに空になっていくのをおかみさん達は嬉しそうに子供達は驚きながら眺めていた。
「バジル、嫁さんの食いっぷり負けんじゃねぇぞ。そら飲め、飲め。」
「ちょっと、あんた達バジルにあんまり無理させんじゃないよ。」
オッサン連中だけだったらすぐにでも潰されていただろうが、そこはおかみさん達がしっかりと綱を締めてくれていて助かった。
「本当にどれも美味しかったニャ。そうニャ、ペロがお礼に何か料理を作るニャ。」
「あらあら、それならうちの台所を使うかい?材料も好きに使ってくれていいからさ。」
ペロからの提案に回りは喜んでいるがオレは気が気でない。子供達に手を引かれ家に連れていかれるペロ。
「どうした、バジル。嫁さんの手料理だろ?なんでそんな微妙な顔してんだ。」
「もしかして、料理下手なのか?うちの母ちゃんも最初から料理が上手かったわけじゃ………。」
「いや、味はオレが保証する。ただ………。」
(まぁ、オレから話で聞くより実物を見た方が早いか………。)
しばらくすると回りが騒ぎ始めた………どうやらペロの料理が完成したようだ。
「おいおい、なんであの家あんな光ってんだ!!!」
「いや、あれはうちのペロの料理が………。」
「火事だ!!!火事!!!早く水、持って来い!!!」
「いや、だからペロの………。」
「まずは避難だ!!!老人や子供を安全な場所に!!!」
「いや、だから…………。」
「何、バジルの嫁さんがあの家に取り残されてるだと!!!早く、救助に!!!」
「だぁかぁら、オレの話を聞きやがれ!!!あれはうちのペロの料理が光ってんだよ!!!」
オレの一言に場が一瞬、そう一瞬だけ沈黙したが村人全員がまるで事前に練習していたかのように声を合わせてオレに言い放った。
『さすがに、それはないって。』
いや、あるんだよ!!!

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