115人が本棚に入れています
本棚に追加
―…もう、いいよね。
神様、私もう結構頑張ったよね。
ゆっくりと目を閉じて、体の力を抜いていく。
ゆっくりと、ゆっくりと…。
どこにも力が入っていない体は、頭の重さで前方へと傾いて行く。
………さよなら、私。
―ガシッ
「……なにバカなことやってんの。」
落ちかけた私の体は、冷めた目をした男の子によって歩道橋へと引き戻された。
……最低。やっと、やっとこの世界からさよならできるところだったのに。
…だけど、
「………たすけて。」
最初のコメントを投稿しよう!