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長い廊下を渡り、一番端にある来客室に入る
「鬼神様……お待たせ致しました。
こちらが、姫生様です」
使用人の人に連れられて
来客室に入る
来客室には、1人の男の子がいた
「誰……?」
5歳の姫生に比べると、少し大人びているが、まだ子供と言えるような歳だ
「お前がキイか……姫に生きると書いて、姫生」
「お兄ちゃんは、誰?」
1人納得している少年に
姫生は質問を投げ掛ける
「我の名前は………鬼神(キシン)
皆、我の事をそう呼ぶ」
「き、しん…?」
不敵に微笑む少年は、確かに鬼神と呼ばれるのに相応しかった
鬼神と呼ばれている少年は、まだ9歳……
黒髪の隙間から覗く瞳は
赤く、真っ赤に染まっていた
まさに、鬼と呼ぶに相応しいように…
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