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真っ赤な瞳は、しっかりと姫生を捕らえている
座る事も忘れ、立ったまま
鬼神の次の言葉を待つ
「お前は、今から我の玩具だ」
「え……、がん…ぐ?」
鬼神の言っている意味が分からず
首を傾げる
「あぁ…そうだ
お前がいる蓮水家は、代々生け贄を一人…我ら鬼神に捧げるのだ」
まだ5歳の姫生には、この鬼神と呼ばれている少年が、何を言っているのかが分からなかった
「光栄に思え、姫生
我ら鬼神の“慰め”になれるのだから」
鬼神様との、出会い……
それが僕の人生を狂わせた
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