鬼の派閥

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朝礼で事務所に行ったら、またもやぶっ飛んだ。 青色鬼達もまた、漆黒のボディに青い角と爪。 黄色鬼は ひまわりやタンポポなどの元気一杯イメージなどかけらもない、澱んだ黄土色。角と爪は 土色だ。 閻魔大魔王は不在。遠慮なしの本心カラーな訳だ。 黄鬼1が、本日の作業を振り分ける。専門職務の青色鬼は はなっから聞くつもりすらないらしい。さっさと退室する。 黄鬼1は、嫌な笑みを抑えながら申し訳ない声色を作って言った。 「倉庫の物を全て振り分け、残す物はリスト作成、要らない物は地下の窯蔵に一旦下ろしてください」 普段、接客だから、まぁ妥当だろうと思った。 が、 先輩方からは これまたオープンな殺気が放たれてきた。
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