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瞼を通して見えていた光りが段々と弱まっていき、やっと目を開けてみた。
目の前に広がる風景はなんと素晴らしいことか。
目を下に向けると、丈の低い草原が広がり所々に小さな池がある。
小川も流れ、いくつか動物であろう影が見える。
そこから少しずつ視線を上げれば、写真で見たエベレストのような山が、山脈となり連なっている。
山頂に近づくほど輝かしい白が在る。
嗚呼、素晴らしき大自然。
なんて言ってはいられない。
この大自然に諸手をあげて賞賛したいが、今はその諸手をあげて命乞いをしたいところだ。
後ろに寝ているドラゴンがいるのだからしょうがない。
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