何故アナタは縋らせてくれないのか

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『大切な人』 この一語で呼吸が難しくなり。 『再会』 この一語で息が詰まり、思考が行き詰まる。 自分は今『大切な人』と会うことは出来ている。 つまり、この文面から受け取れるのは。 詰まるところ、あの元気であった頃の『大切な人』にまた会えると言うことではないのか。 また、一緒に笑って。一緒に泣いて。互いを怒り。互いに幸せに。 そんな過去に『再会できる』ということなのでは? 終わったと思ったあの日、あの時から。 3年と4ヶ月、9日と3時間42分。 やっと戻れるかもしれない。 かなりの胡散臭さはあるが、 希望が、救いが見えたのだ。 細く頼りない、弱く途切れそうな。 そんなものに自分は縋りつく。 手紙を元に戻して .
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