Wonder;a mystery countryⅠ

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「…どこに行くのかな」 雪みたいな彼は長い足を活かして街中を抜け、街のはずれにある林に入っていった。 制服のままだった私はスカートなのを気にせず、彼のあとを追った。 木々が増え、林というより森のように深くなってきた頃。 彼の頭に白くて長い耳が、お尻にはふわふわ(そうな)丸くて小さいシッポが生えた。 「何あれ…!」 あれじゃ、まるで。 「ウサギ…?」 驚いて瞬きをして彼を見たら。 「……あれ?」 そこから姿を消した。
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