Wonder;a mystery countryⅠ

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どくん、と心臓が大きく響いたと思ったら、あっという間に天井に頭を打つような大きさになった。 「……何、このクッキー」 …やばいですね。 「ほら、鍵取れるだろ?」 「ええ、まあ」 鍵をきゅ、と握って液体を飲んだ。 ほんの一滴に効果はあるのかな…。 「………変わらない」 冷や汗が流れるのがわかった気がした。 「ドアノブさん。 小さくならないよ」 「あれ? …やっべーな、しくったわ」 「ん?? なんか今素が聞こえました」 「気のせいです」 「そうですか?」 少し怪しいドアノブさんに詰め寄る。 「私…ウサギさん、男の子を追いかけてきただけなのに…」
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