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「これじゃ家に帰れない……」
涙がボロボロと溢れて落ちる。
「お、おい。アリス! 涙が…ぅおあっ」
「…なんで小さくならないのぉ……?」
やがて涙は海のように広がった。
「アリス!」
「っ、」
急にさっきみたいに心臓がどくんとした。
「きゃああっ」
「ビン! ビンに入るんだっ」
ドアノブさんの言う通りになんとかビンに入ると、そのまま涙の海を漂流し。
ドアノブさんの口、もとい鍵穴を通り抜けていった。
◇ ◇ ◇
「…わぁ」
ドアノブさんの向こうにはさっきとは比べ物にならないくらい、広くて地平線まで続く海。
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