新学期

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私たちの目の前に、小さくてかわいい女の子と爽やかそうな男の子が現れた。 誰だ? しかも、きょうくんのことを知っているみたいだ。 きょうくんの方を見ると 「っ!?」 すごくキラキラした笑顔をしているきょうくんがいた。 「桃!爽太!」 そして、席を立ち2人のところに行った。 楽しそうにしゃべっている3人。 私は、その光景を驚きながら見ていた。 きょうくんがあんな表情するなんて…。 私が見たことがない、あんなキラキラした笑顔を。 少し寂しいと感じてしまった。 いつも一緒にいた君が離れて行ってしまいそうで…。 君が遠く感じてしまって…。 でも、そんなこと思ってはいけない。 私なんかに我が儘言う資格はないから。
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