新学期

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「桃も去年同じクラスだったんだ。」 「響介ね、よく詩音ちゃんのお話してたんだよ!」 「そうそう。まるで、娘を心配する父親のようにね。」 「うるせぇな!そんなんじゃねぇし!」 「「照れちゃって~。」」 「やめろー!」 じゃれあい?始める3人は、本当に仲がいいんだと思った。 だって、きょうくんが笑っているから。 中原さんも。 橋本くんも。 私なんかに入り込める隙間なんてないほどに。 だから、小説を読んで、その物語の中に逃げるんだ。 いつも、いつも、…いつも。
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