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慌ててシャワーを止める。
ここにいるのは無防備にならざるえない私、そして入ってきたのは当たり前だけど一糸纏わぬ姿ののぶ。
自分を隠す物が自分の腕だけで…タオルを忘れた自分に馬鹿!って思う。
「おはよ…今更隠さなくてもよくない?」
のぶはそう言うけど、明るい所だと恥ずかしい。
「そんな中途半端に見えてると逆にそそるけどな」
そんなまじまじと見ないでよ。
ほら、またふっ、て、馬鹿にするみたいに笑う。
のぶは意地悪だ。
「1人で先にシャワー、ずるいよな、俺も浴びさせて」
そうしていたずらっ子の顔をしたのぶは私からシャワーを奪い、私に近付き、栓を捻る。
暖かなお湯が2人にかかる。
のぶはシャワーを壁にかけて私を抱きしめる。
顔に降りかかるシャワーの雨とキスの雨。
どちらも私を熱くして、どちらも私を苦しくする。
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