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「よし、皿も洗い終えたし、狩りの道具を手入れしよう」
村のあちこちにある湧き水の汲み場の一番近い場所から帰ってきた俺は、昼の集会まで自信の槍と弓矢の手入れをしに武器庫に向かう。
「あの、武器の手入れしたいんだけど」
「トルス君か。一瞬どこにいるのかわかんなかったよ。どうぞ入って」
武器庫の扉の前にいる門番の役割をしているオーガ、ローソンさんに冗談を言われながらも、軽くスルーしながら武器庫に入れてもらった。
「俺の道具はっと、あった」
他の棍棒や投石機みたいなのをおいてある場所とは違う場所に、トルス専用と書かれたオーガ文字を刻んだ板の下に弓と槍がちょこんと置かれている。
「なんか、文字より武器が小さいのが悲しいや」
そう自身の狩りの道具を前にぼやいてしまう俺だった。
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