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「あの~俺何かしましたか?」
体の大きい村長を見上げる形になりながら、俺は村長に聞いてみた
「いや別にこれといってしとらんよ」
「ふぅ」
何かの責任で、俺のことを煮るなり焼くなりするのかと思っていた俺の恐怖は杞憂に終わった
「ただし、今からやって来てもらう」
「…………へ?」
と思ったらそうでもないようだ
「皆の者!最近の人間達が、他の種族の者達と手を取り合っているのは、既に知っておるな?」
村長は、再度村の人達に大きな声で話し出す。
「その人間の中には、我らオーガの民を魔物だと判断する者も、オーガを1つの種族だと判断する者もいる」
「あの、その話に、俺が前に来る必要とかなくないですか?」
俺は村長に、そう切り出したが
「我々は何度も人間と手を取り合っていくか行かないかを議論した」
聞いてくれず、話を続けていた。
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