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「トルスよ……」
困惑してた俺に、でかい村長が重々しい雰囲気で語りだす。
「お主の旅の内容で、オーガと言う種族にとって、今後重要になるであろう人との関わり方が大きく左右されることを忘れるな……」
ゴクリ
俺は、自分にかかる重すぎる重責に、唾を飲んで固まってしまう
「お主の旅の期間は半年だ……もしそれ以上経ってお主が帰らなかった場合、我らが迎えに行く」
「まっ待った!!」
勝手に話を進められても、色々ありすぎて頭が混乱した俺は、話を途中で止める。
「なんだ?一人でやるのにはやはり心許ないか?」
「え?やっぱり俺以外に誰か着いてきてくれないの!?」
「案ずるな、そう言うと思ってお主には旅仲間をつれてもらうことにした……」
「え?あ、よかったぁ」
何がなんだか分からない内に、一人旅なんかしたくないと思っていた俺は、旅仲間と言う言葉に安堵した。
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