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夜風が吹き、焚き火の勢いも次第に弱まりやがて消えてゆく
キャー ワー
「ん~」
ゴシゴシ
遠くの方で静かな夜には似つかわしくない声に気づいた俺は、半ば寝ぼけ目で体を起こし、目をさすりながら声の聞こえた方を見た。
「逃がしてくれ!!頼む!!」
「うるさい!!さっさと金品と女を差し出せ!!」
「いやぁぁ!!」
少し離れた所でそんな1場面を目撃してしまった。
「益々関わりたくない……」
胃のキリキリが強まって、男が武器を持つ男にジリジリ近寄られてるのを見ていると
「あ、あんた!!助けてくれ!!」
女の盾になってた男との目があってしまった。
「あっ?まだネズミがいたか!!後でテメェも切り刻んでやる!!」
武器を持った男は、俺にそう言ってきたため、嫌でもこっちに関わってくるらしい。
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