初めての、人間の村

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「御願い!!助けて!!」 男の後ろで泣きながらそう頼んでくる女の顔に、俺は目を背けようとした が 「はぁ、仕方ない」 ここで見捨てて逃げるのは容易だが、オーガの未来は俺に掛かっていると言う責任からは逃れられないため、一度ため息を吐いて立ち上がる。 「なんだぁ?ネズミじゃなく熊が出てきやがったか!!仕方ねー。テメェから殺してやんよ!!」 武器を持った男は、肌は黒い体毛で覆われ身長は俺より高く、筋肉質な体を見せつけるかのような半裸姿、そして猫の顔に細長い尻尾。 「猫の獣亜人……」 「猫じゃねぇ!!豹だ!!馬鹿にしやがって!!」 猫の亜人は、俺の一言にキレたようで、ハルバートと言う長い重斧を振りかざしてきた。
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