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「共存……」
俺は少し考え、周りを見ると、うなずく奴もいれば首を降る奴もいる。
うなずく奴は共存に賛成派で、首を降る奴は反対派だろう。それぞれの数は半々ってところかな。
ともかく俺の意見でどちらかに決まるとなると、俺は勿論
「俺は反対ですね」
「その理由は?」
「人間達との共存なんて考えられません。人間はとても勝手です。俺達の村が山の奥にあるのを知ってか知らずか、勝手に国に中に入れて……」
「そうだそうだ」
「言ってやれ」
俺の言葉に反対派の男達が盛り上がる。
「しかし、今現在、人間達との共存を測っている種族はどんどん増えている。この流れに取り残されても良いのだろうか?」
村長の次に大きい男がもう一度聞いてきた。
「それは手遅れかもしれないと言うことを考えての、意見でしょうか」
「なんだ?」
「どう言うことだ?」
賛成派から疑問の声が多々出てくる。
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