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「ところでお名前を伺いたいのですが」
「トルス」
「トルスさん……ですか?」
「君らは?」
「私は、リアナで彼がリオンです」
ふむふむ猫がリアナで犬がリオンか……
「役に立てることがあればなんでもします!!」
パタパタ
リオンが尻尾を左右に激しく揺らしながらそう言ってきたので
「じゃあ荷物もって」
俺が背負う山のような荷物を下ろしながら言うと
パタ
リオンは青い顔をして、尻尾も止まった。
「ん?」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでも……」
暗い林の中に、光る2つの黄色い瞳が浮かび上がったが、フクロウか何かだと思い、荷物に苦戦しているリオンごと担いで進みだす。
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