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「ハァッハァッハァッハァッ」
荒い呼吸の男の手には、短剣が握られており、その刃は親分の片目に突き刺さっていた。
「グオオォォォ」
「うわっ!!」
「きゃぁ」
「親分!!」
俺達は、すぐさま親分の元へ駆け寄ると
「今のうちだ」
「うん!」
これを機に男と女が逃げて行く。それより親分の傷の手当てをと、思っていた俺だが
「ノラ!!奴等を追え!!」
「でも親分、傷が!!」
「俺は、平気だ!!それより奴等を逃すな!!殺していい!!殺し損ねたらお前を殺す!!」
「わ、わかりやした」
理不尽な命令に従い、暗い林の中へ逃げた2人を追うことになった俺は、すぐに2人を見つけ追い詰めることができた。
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