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「ふん、俺は人間なんかより、体が大きくなる方法が知りたい」
「角も黒くて髪の毛と見分けつかないよねアハハハ」
「笑うなよ……つか、兄弟の身長差が五メートルってなんだよ!!」
俺は弟のブルータスを見上げながら吠える。
「アハハ、でも人間に見えて面白いよ?」
「くそぅ……乳牛に相談しよう」
そう、俺トルスは、何を隠そう。他のオーガより一際小さいのだ。肌も人間と変わらず、髪の毛と角の色が一致した黒で、行水時は、他の髪の毛はペチャンコになり、1本だけアンテナのように立つといった笑える状態になる。
いわゆるコンプレックスである
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