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「という事は、ここには俺たち以外にも誰かがいるわけだ」
既に俺以外の人物がここにいるという事は、大柴の存在が証明してくれている。
となれば、それが俺と大柴だけではないという可能性も十分にあり得る訳である。
何故ここに俺たちがいるのかという疑問は今は後回しでいい。
まずは現状の把握、同じ境遇を持つ者達を探す事が先決だ。
「他の奴を探すぞ。ついて来い」
「え、あ、うん……」
俺は階段を下へと下る。
上にも階段はあったが、それは屋上へと繋がるものだ。
それによってここが、校舎の三階だという事がわかる。
話によれば大柴は、屋上へ出るドアの前で目を覚ましたらしい。
叫び声を聞いて階段を下った所で俺とぶつかったというわけだ。
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