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俺たちがここにいた理由もわかるかもしれない。
「まずは助けを呼んだ方がいいかもな」
「あ、待って桜庭クン!」
「お、置いてかないで!」
勝手に歩き出した俺の後を、二人は列を成してついてくる。
別になんだっていいが、俺は先頭で一人強い胸騒ぎを感じていた。
嫌な事が起きそうな予感、そんな悪い予感というのは、願ってもいないのにいつだって現実のものとなってしまう。
出来る事ならそういった事態を未然に防ぎたいところ。
連絡が出来ないのなら、自分の足で向かうしかない。
まずは玄関。
「……なんか声が聞こえるね……」
「ここここ、声!?ぼ、僕はオバケなんて信じてないよ!全然信じてないから!」
「……」
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